パリティビット(その他表記)parity bit

翻訳|parity bit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パリティビット」の意味・わかりやすい解説

パリティビット
parity bit

符号伝送において,誤りを検出するためにつけ加えられる冗長ビットをいう。誤り検出の最も簡単な方式で,伝送する符号語のビット長にさらに1ビットをつけ加える。その際,それらの全体に含まれる1の数が偶数 (または奇数) 個になるように,つけ加える1ビットの0か1かを決定する。1の数が偶数個のときを偶パリティ,奇数個のときを奇パリティという。たとえば,伝送符号が 1001,0111のとき,それぞれパリティビット0,1を付加して 10010,01111として伝送する (各符号に含まれる1の数は偶数個) 。この符号の偶数性が破られた場合,誤りの生じたことが検出される。コンピュータシステムのなかでも,誤りの生じやすい記憶装置や通信回線の部分では,パリティビットをつけ加えてデータのやり取りをするのが普通である。この方式を用いる誤り検査をパリティチェックという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 冗長ビット

関連語をあわせて調べる

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む