ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パーンドゥ」の意味・わかりやすい解説
パーンドゥ
Pāṇḍu
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…バラタ王は《リグ・ベーダ》時代の遠い昔に,北インドに雄飛した伝説的帝王で,その子孫はバラタ族と呼ばれた。大叙事詩《マハーバーラタ》に主役を演ずるクル族とパーンドゥ族は,ともにバラタ族に属する王族である。【田中 於菟弥】。…
…伝説によるとビヤーサという仙人が5人の弟子に伝え,その一人であるバイシャンパーヤナがジャナメージャヤ王の催した蛇退治の祭祀のおりに初めてこれを唱えたといわれている。実際は前10世紀ころにクルクシェートラ(現在のデリー近郊)で起こったと思われる,バラタ族の領土にまつわる親族間(クル族とパーンドゥ族)の争いを主題とする物語を吟遊詩人が伝えるうち,雑多な要素が混入し,増広され,後5世紀ころにほぼ現形に近づいたものと思われる。 中核の戦争物語は6~10巻に語られ,先行の1~5巻は戦争のよってきたる経緯を物語り,後続の11~18巻は大戦後の処理と,戦勝した王子の死に至るまでの後日譚を伝えている。…
※「パーンドゥ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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