クル(英語表記)Kuru

改訂新版 世界大百科事典 「クル」の意味・わかりやすい解説

クル
Kuru

古代インドの部族名,国名。クル族は後期ベーダ時代(前1000-前600ころ)にガンガー川上流域に住んでいた部族で,前期ベーダ時代(前1500-前1000ころ)の主要部族であったバラタ族後裔とみられている。南隣のパンチャーラ族と親縁関係にあったため,クル・パンチャーラと併記されることが多い。クル族の住地(クルクシェートラ)はアーリヤ文化の中心であり,バラモン教聖地として知られる。《マハーバーラタ》の大戦争が戦われたのもこの地である。前6世紀ころ,クル国は〈十六大国〉の一つに数えられていたが,ほどなく滅亡した。クル族の歴史は伝説の霧に包まれており,不明な点が多いことでも知られる。
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普及版 字通 「クル」の読み・字形・画数・意味

縷】くる

くつの糸飾り。それを作って生活する貧民。〔管子、軽重甲〕北郭は、盡(ことごと)く縷の(たみ)なり。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クル」の意味・わかりやすい解説

クル
Kulu

インド北西部,ヒマチャルプラデーシュ州中部にある町。ベアズ川に沿うクルマナリ峡谷の入口にあり避暑地としても有名。米,ジャガイモ,果物を産し,付近の農産物集散。人口1万 4566 (1991) 。

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世界大百科事典(旧版)内のクルの言及

【リベリア】より

…以上二つのグループはニジェール・コンゴ語派のマンデ語群に属する言語を話す。第3のグループはコートジボアールとの国境に近い東部に住むクワ語系のクルKruで,バサ,クラーンKrahnなどが代表的であり,人口は40万に達する。第4のグループは大西洋側語群に属する言語を話す人々で,ゴラやキシであるが,それぞれ人口5万の小部族である。…

【バーラタバルシャ】より

…バラタ王は《リグ・ベーダ》時代の遠い昔に,北インドに雄飛した伝説的帝王で,その子孫はバラタ族と呼ばれた。大叙事詩《マハーバーラタ》に主役を演ずるクル族とパーンドゥ族は,ともにバラタ族に属する王族である。【田中 於菟弥】。…

※「クル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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