普及版 字通 「ヒ・いなか・おしむ」の読み・字形・画数・意味

11画
[字訓] いなか・おしむ
[説文解字]

[甲骨文]

[金文]

[字形] 会意
囗(い)+
(りん)。
は収穫物を収める廩倉(りんそう)の象。〔説文〕五下に「嗇(をし)むなり。囗
に從ふ。
は受くるなり」という。囗は邑の従うところと同じく、廩倉のある地域を示す。廩倉のある域中を鄙(ひ)といい、
はその初文。卜辞に東
・西
の語があり、王室直轄の経営地をいう。また東土・西土というものは社。都に対して
といい、金文の〔
(そはく)〕に「民人
」の語がある。この
をさらに広域にわたってその所在を図面化したものは圖(図)、いわゆる地図であり、版図を意味する。鄙は
に邑を加え、都
を合わせた字である。[訓義]
1. いなか、鄙の初文。
2. おしむ。
[古辞書の訓]
〔
立〕
ハカリゴト・ハカル・アザケル[声系]
〔説文〕に
声として鄙を収めるが、
は鄙の初文。金文に「
」の語がある。出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

