化学辞典 第2版 「ヒドラジン分解法」の解説
ヒドラジン分解法
ヒドラジンブンカイホウ
hydrazinolysis method
タンパク質,ペプチド類のC末端(カルボキシル末端)アミノ酸を決定する方法の一つ.1952年,赤堀四郎らによって考案されたもので,赤堀法ともよばれる.タンパク質またはペプチドを無水ヒドラジンと100 ℃ に加熱すると,そのカルボキシル基がペプチド結合にあずかっているアミノ酸はすべてヒドラジドにかわり,C末端のアミノ酸だけが遊離のアミノ酸として放出される.これを直接アミノ酸分析計にかけるか,ヒドラジドをベンズアルデヒドなどのアルデヒド類と縮合させて不溶性化合物として除いて,C末端アミノ酸を定性,定量する.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報