普及版 字通 「ヒョウ・くつわ」の読み・字形・画数・意味
23画
[字訓] くつわ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(ひよう)。〔説文〕十四上に「馬の銜(くつわ)なり」とし、重文一字を録する。の両端に美しい飾りを加えることがあり、〔詩、衛風、碩人〕に「朱(しゆふん)たり」と歌うものがそれである。「」は風に動揺することをいう状態詞である。
[訓義]
1. くつわ、くつばみ。
2. はさかんなさま。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕 久波美(くつばみ)と訓む。一に久々美(くくみ)と云ふ 〔名義抄〕 メクツバミ・クグミ・クツワツラ 〔字鏡集〕 クツハコ・クツハツラ・クツハ・ツナ
[声系]
〔説文〕に声として・・など七字を収める。八上は「行く皃なり」、は〔詩、小雅、角弓〕に「雨、たり」のように用い、〔韓詩〕に「」に作る。はおそらく鹿の群走するさまをいう語で、声の字は票(ひよう)声・(ひよう)声・驫(ひよう)声の字と声義が近い。は〔説文〕一下に「讀みて剽(へう)の(ごと)くす」とみえている。
[語系]
・・piは・飆・驫piと同声。票phiも声義が近い。犬に、鹿に、馬に驫といい、屍(しかばね)を焚(や)く猛火を票()・という。
[熟語]
駕▶・旗▶・局▶・殺▶・轡▶・▶
[下接語]
華・廻・玉・金・軽・朱・斉・仙・旋・停・纏・飛・分・鳴・揚・鸞・竜
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報