ひんひん(読み)ヒンヒン

デジタル大辞泉 「ひんひん」の意味・読み・例文・類語

ひん‐ひん

[副]馬のいななく声を表す語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ひんひん」の意味・読み・例文・類語

ひん‐ひん

  1. 〘 副詞 〙
  2. ぴんぴん
    1. [初出の実例]「かく時、ひんひんとかく也」(出典:虎明本狂言・文山立(室町末‐近世初))
    2. 「馬の口取やっこ迄ひんひんと跳ね廻はり」(出典:浄瑠璃・津国女夫池(1721)四)
  3. ぴんぴん
    1. [初出の実例]「袖引きゃひんひん、なぜに顔ふりゃるえわしがどこに振ったぞえ」(出典:歌謡・落葉集(1704)五・樽踊男女入込)

ひん‐ひん

  1. 〘 副詞 〙
  2. 馬のいななく声を表わす語。
    1. [初出の実例]「ひんひん犬わん猫にゃアちう」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)初)
  3. 犬などの悲しそうに鳴く声を表わす語。
    1. [初出の実例]「犬がひんひん苦しがりながら俥を引くんだ」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉兄)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android