ヒースロー空港(読み)ひーすろーくうこう(英語表記)London Heathrow Airport

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒースロー空港」の意味・わかりやすい解説

ヒースロー空港
ひーすろーくうこう
London Heathrow Airport

イギリスの首都ロンドンの国際空港。同市都心部の西約24キロメートルに位置する。1946年開港。面積約1200ヘクタール。長さ3901メートル、3658メートルの合計2本の滑走路と5個のターミナルをもち、各ターミナルはロンドン地下鉄やヒースロー・エクスプレス(空港連絡鉄道)によって市内の主要地点と結ばれている。ヨーロッパでもっとも年間発着回数と利用客数の多い空港で、2005年にはそれぞれ47万7000回、6791万5000人であった。ロンドンに発着する大陸間長距離国際線の全部と、ヨーロッパ内国際線および国内線の各一部が用いている。ロンドンにはこの空港のほかに、都心部の南約45キロメートルに位置するガトウィック空港および北東約54キロメートルのスタンステッド空港、スタンステッド空港の西に位置するルートン空港STOL(ストール)機専用のロンドン・シティ空港があり、比較的近距離の国際線と国内線が発着する。

青木栄一・青木 亮]

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百科事典マイペディア 「ヒースロー空港」の意味・わかりやすい解説

ヒースロー空港【ヒースローくうこう】

ロンドン郊外にある国際空港,Heathrow。ロンドン空港とも。面積約1141ha,3900mのもの以下3本の滑走路をもつ。定期航空発着回数は年間約33万回,利用客数4400万人に達し,大西洋航空交通のヨーロッパ側主要ターミナルである。

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世界大百科事典(旧版)内のヒースロー空港の言及

【空港】より


[貨客施設]
 空港の施設のうち,貨客関係のおもなものは旅客および貨物ターミナルビルを中心に,付属するホテル,駐車場,倉庫,鉄道・バス駅,アクセス道路などからなっている。大型空港の旅客ターミナルビルには単一棟型(大阪国際空港),複数棟型(ケネディ空港),フィンガー展張型(ヒースロー空港),サテライトビル型(新東京国際空港)などの型式があるが,駐機スペースの多寡,移動距離の大小,建増しの難易,ビル間の連絡などの点でそれぞれ一長一短がある。大型の施設では多数の乗降ゲートとそれに付属する待合室があり,また,出発客と到着客を階によって分離するなど,旅客の動線がなるべく交わらないように配慮されているところも多い。…

【ロンドン】より

…都心には大陸へ通じるビクトリア駅をはじめ北部地方へのユーストン駅,キングズ・クロス駅,西部へのパディントン駅,東部へのリバプール・ストリート駅,南部へのウォータールー駅などの国鉄の始発駅が環状に配列され,それらを地下鉄が結んでいる。また国際空港としては都心より西方24kmにあるヒースロー空港が主役であり,南方43kmにあるガトウィック空港がそれを補っているが,混雑緩和のため第3の国際空港の建設が計画されている。なお,1994年開通のユーロトンネルにより,ロンドン~パリ間は特急列車ユーロスターで約3時間で結ばれることになった。…

※「ヒースロー空港」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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