翻訳|stole
丈長のゆったりした外衣であるローブを意味するギリシア語stolē、ラテン語stolaに由来する語。古代ローマの既婚婦人が着用した丈の長い寛衣のほかに、中世以来、牧師や司祭が両肩に掛けて用いたり、助祭や執事が儀式の際に左肩に掛けた、主として絹や麻製の帯状の布に精巧な刺しゅうを施したものをいう。また、毛皮や布などでつくった長くて幅の広い、あるいは肩の形にあわせてつくられた肩掛けのこと。装飾用、防寒用、あるいはその両方を兼ねて着用される。イブニング・ドレスなどに用いるものは毛皮、シフォン・ベルベット、レースなど。防寒用には毛皮、毛糸、毛織物などのものが多い。日本では「ショール」と混用されている。
[田村芳子]
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…以来肩掛けは明治中期から防寒具として流行し,ねずみ色,えび茶,肌色などのネル地で上半身をくるむほどの大きさであった。今日では防寒,装飾など用途によって,また,大きさ,形などからショール,ストール,マフラー,スカーフ,ネッカチーフ,ボアなどがある。ショールは和装用として使われるものをいい,長方形が多い。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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