飛行機が離着陸するとき加速または減速・停止するための地上滑走に使用する飛行場の部分。表面は着陸接地時の衝撃に耐えうるよう通常はコンクリートまたはアスファルトで舗装されているが、まれには地表面をローラーで押し固めただけのものもある。国際空港に使用する滑走路に対しては、長さと幅によりAからIまでの等級がつけられるほか、表面には規定に基づいて滑走路の方位、中心線、末端、接地点、接地帯、ILS(計器着陸装置)の設置の有無などを示す標識がつけられている。また、滑走路はその規模の関係から、その地域に吹くもっとも頻度の高い風向きに沿って設置されるが、飛行機の離着陸に対する横風の限界は、普通毎秒15メートル程度なので、風向きが定まらない場所では、横風用の滑走路を別に設ける必要がある。降雨時の水はけをよくして路面の摩擦係数を高めるため、路面に溝切り(グルービング)を施すことも最近では常識となっている。なお、滑走路のうちもっとも簡単な、単に飛行機の離着にだけ使われ、ほかに設備のないものを、エアストリップair-stripとよぶこともある。
[落合一夫]
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[空港の種類]
空港の規格や施設については,ICAO(イカオ)によって詳細な基準が定められており,これに基づいて日本では航空法,同施行規則および空港整備法にその設置,管理,安全規制,工事費負担などについての諸規定が設けられている。それによると,空港は用途別に陸上および水上飛行場と,陸上および水上ヘリポートの4種に,規模では滑走路の長さによってAからIまでの9等級に分類されている。また,性格と機能から,航空交通網の基幹となる空港で,設置,管理とも国が行う第1種空港(ただし新東京国際(成田)空港は新東京国際空港公団が,また関西国際空港は関西国際空港株式会社が管理),主として国内幹線用の空港で,国が設置し,管理は国または地方自治体が行う第2種空港および主としてローカル航空輸送用の空港で,設置,管理とも地方自治体が行う第3種空港の三つに分けられている。…
※「滑走路」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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