ビザンティオン(読み)びざんてぃおん(その他表記)Byzantion

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビザンティオン」の意味・わかりやすい解説

ビザンティオン
びざんてぃおん
Byzantion

アジアとヨーロッパを境するボスポラス海峡西岸に、紀元前668年あるいは前659年、メガラ人によって建設された植民市。現在のトルコイスタンブール起源をなす。漁業が盛んで、またエーゲ海と黒海を結ぶ海上交通の要地であるため、通行税をも財源として栄えた。ペルシア戦争後、デロス同盟に加盟したが、離反を繰り返した。前340年にはマケドニアフィリッポス2世の攻撃を受け、前3世紀にはケルト人の侵攻に悩まされた。紀元後196年、セプティミウス・セウェルス帝の攻撃を受けて破壊されたが、まもなく復興し、330年コンスタンティヌス帝によりローマ帝国新都と定められ、その後、コンスタンティノープルの名で知られることになった。

中村 純]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む