百科事典マイペディア 「ビシュニアック」の意味・わかりやすい解説 ビシュニアック ロシア出身の写真家。パブロスク生れ。幼少期から写真に興味を抱く。モスクワの大学で生物学,医学を学ぶ。1921年よりベルリンに在住。1935年から1939年まで,ヒトラー政権下で迫害された東欧ユダヤ人社会を撮影し,ポーランド,リトアニア,ラトビア,ハンガリーを旅する。被写体になった人々のほとんどは,その後命を落とすことになる。1940年無国籍者としてフランス,ロアールの強制収容所に送られ写真を没収されるが,間もなく釈放され,1940年に家族とともに米国に逃れる。ニューヨークで写真スタジオを開設し,肖像写真を撮影。1942年より,《ネイチャー》《ライフ》誌などに科学写真を発表,並行して東欧ユダヤ人社会の写真を公表し始める。1946年,米国籍を取得。1950年以降は,主に顕微鏡写真を専門にした。写真集に《ポーランドのユダヤ人》(1947年),《消し去られた世界》(1983年),《彼らに光を》(1993年)などがある。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by