けんびきょう‐しゃしんケンビキャウ‥【顕微鏡写真】
- 〘 名詞 〙 顕微鏡で拡大した物体を撮影した写真。顕微鏡の接眼鏡上に特殊装置をもったカメラを取り付けて撮影する。
- [初出の実例]「次に重要なのは、顕微鏡写真である」(出典:科学‐大正一五年(1926)一月号・写真乾板と濾光器の発明〈桜井季雄〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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顕微鏡写真
けんびきょうしゃしん
photomicrography
顕微鏡を用いて撮影した高拡大写真。顕微鏡組み込みの専用撮影装置で撮影するのがよいが,普通の写真機用のアダプタもある。特に一眼レフカメラ,あるいはピントグラスのあるカメラで,撮影レンズをはずせるものは,取り付け方法およびシャッターに工夫をすれば,容易に撮影可能である。撮影時の注意は,シャッターぶれ,露光中のぶれ,適正露出の決定である。適正露出は露出計によって決定するが,生物透過写真以外は注意を要し,ためし撮りするほうが安全である。使用写真フィルムは,硬調微粒子のものがよい結果を与える。黒白ならば単色光(通常緑色)で,カラーの場合にはカラーバランスに特に注意して照明する。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の顕微鏡写真の言及
【科学写真】より
…対象の記録とともに長さ,面積,時間,照度の測定を目的として撮影するが,レンズなどの光学系,露光,感光物質,現像処理の各場面において,きわめて高い精度が要求され,これが一般の写真と違う科学写真の特徴的な一側面となっている。科学写真の始まりを顕微鏡写真に例をとると,1840年にフランスの科学者ドネAlfred Donnéが早くもダゲレオタイプで顕微鏡写真を撮影し,45年には《ドネの顕微鏡講義》に80枚の図版をアクアチント法による銅版画にして公刊している。顕微鏡の発明(1590)以来,銅版画にしたスケッチは少なからず発表されていたが,空想による恣意(しい)的な解釈が混ざり合い,資料としての客観性を欠くものが多かった。…
※「顕微鏡写真」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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