ピセン

化学辞典 第2版 「ピセン」の解説

ピセン
ピセン
picene

1,2,7,8-dibenzphenanthrene.C22H14(278.35).ベンゾ[a]クリセンともいう.褐炭ピッチあるいは石油残留物中に存在するが,合成的には,ナフタレン2分子を臭化エチレンにフリーデル-クラフツ縮合させ,ついで脱水素閉環させると得られる.昇華性のある板状晶.融点364 ℃,沸点520 ℃.λmax 285,327,376 nm(log ε 4.9,2.8,2.8).熱ベンゼン,クロロホルム酢酸に微溶.濃硫酸に溶けて緑色蛍光を示す.[CAS 213-46-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android