化学辞典 第2版 「クリセン」の解説
クリセン
クリセン
chrysene
benzo[a]phenanthrene.C18H12(228.29).石炭タール中に少量存在する縮合多環式芳香族炭化水素.粗製品は薄黄に着色しているが,クロマトグラフィーその他によって精製できる.コレステロールをパラジウム炭素と加熱して合成することもできる.結晶.融点255~256 ℃,沸点448 ℃.1.274.λmax 220,276,319,360 nm(log ε 4.56,5.14,4.2,3.6).ベンゼンなどに熱時溶けるが,エタノール,エーテルに難溶.発がん性がある.[CAS 218-01-9]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報