ピノクル(その他表記)Pinochle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピノクル」の意味・わかりやすい解説

ピノクル
Pinochle

ヨーロッパで考案されアメリカで普及したカードゲーム。2~8を除いた 2組のトランプ 48枚を使い,普通 2人でプレーする。カードは 3枚ずつ 4巡配り,それぞれ 12枚ずつを手札とする。残りは山札として裏向きに積んでおく。まず山札のいちばん上のカードをめくって切り札を決める。次いで子から手札のうち 1枚を場に出し,親がそれに続く。出された 2枚のカードのうち数の高いほうが勝ちとなり,勝ったほうが次にカードを出す。プレーでは切り札が強く,同じマークでは A,10,K,Q,J,9の順。プレーで取ったカードは A(11点),10(10点),K(4点),Q(3点),J(2点)と数える。手札のうち次の組み合わせがあれば場に出して得点できる。切り札の A・K・Q・J・10(150点),同じく K・Q(40点),切り札以外の K・Q(20点),違うマークの A 4枚(100点),K 4枚(80点),Q 4枚(60点),J 4枚(40点),♠Qと ♢J(40点〈ピノクル〉),切り札の 9(10点)。勝負一方が 1000点に達するまで続けられる。

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世界大百科事典(旧版)内のピノクルの言及

【トランプ】より

…この種のゲームの特徴は,各人が取得したトリックの数(またはそのトリックに含まれている点数)を争うことにある。ナポレオン,古代ゲームのタロット,スペインのオンブルhombre,フランスのピケpiquet,ドイツのスカートSkat,アメリカのピノクルpinochle,イギリスのホイストwhistなどがあるが,現在最も人気のあるのはブリッジである。(3)ストップ系のゲーム ルールに従ってカードを場に出していって,手札を全部なくした者が出た時点でゲームが終了(ストップ)するもの。…

※「ピノクル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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