ピュイドサンシー山(英語表記)Puy-de-Sancy

改訂新版 世界大百科事典 「ピュイドサンシー山」の意味・わかりやすい解説

ピュイ・ド・サンシー[山]
Puy-de-Sancy

フランス中央部,マシフ・サントラル中央山地)中央に位置するオーベルニュ火山群のひとつで,モン・ドール(ドール山塊)の最高峰。標高1886mで,マシフ・サントラルの最高峰でもある。山頂へはロープウェーが通じている。ピュイpuyとは,オーベルニュ地方の山峰を指す語。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のピュイドサンシー山の言及

【オーベルニュ】より

…この地方はもともと,火山の噴出によって形成されたものだが,〈ピュイpuy〉と呼ばれる円錐状の火山が南北に連なってこの地方の骨格をなしている。最高峰のピュイ・ド・サンシーでも標高1886mであるから,峨々たる山岳というわけではないが,山あいには時に深い渓谷が刻まれ,幾重にも重なる山並みのつくり出す景観は他に類を見ない。火口湖やビシー,モン・ドールなど名高い温泉地にも恵まれて,夏には多くの観光客を集める。…

【モン・ドール山地】より

…変化に富む火山地形がみられ,火口湖や堰止め湖などもある。最高峰はピュイ・ド・サンシー(標高1886m)で,マシフ・サントラルで最も高い。ドルドーニュ川の源流地域をなし,ドルドーニュ高地の谷は氷食をうけた。…

※「ピュイドサンシー山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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