ピリチアミン

化学辞典 第2版 「ピリチアミン」の解説

ピリチアミン
ピリチアミン
pyrithiamine

C14H20Br2N4O(420.15).チアミンのチアゾール環のS原子をエチレン-CH=CH-に置換した化合物のHBr塩で,強いチアミンきっ抗作用を示す.無色の稜柱状晶.分解点216~218 ℃.水に易溶,エタノールに難溶,有機溶媒に不溶.pH 2~5の水溶液では安定であるが,紫外線に対してかなり不安定である.λmax 233,271 nm(log ε 11.2,11.1,pH 7).チアミンピロホスホキナーゼのきっ抗阻害剤であり,またエールリヒ細胞のキャリヤータンパク質を介するチアミン能動輸送も阻害する.[CAS 534-64-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む