化学辞典 第2版 「ピロニン」の解説
ピロニン
ピロニン
pyronine
細菌や核酸染色に用いられる色素で,ピロニンGとピロニンBがある.ピロニン染色とメチルグリーンによる染色は核酸の証明に不可欠な染色法である.
【Ⅰ】ピロニンG(pyronine G):C17H19ClN2O(302.80).N,N-ジメチルアミノフェノールから合成される.緑色の結晶.水溶液は赤色を呈する.λmax 552 nm(エタノール).【Ⅱ】ピロニンB(pyronine B):C42H54Cl8Fe2N4O2(1042.24).鉄との複合体で市販されている.緑色の針状晶.λmax 555 nm(エタノール).
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報