…彼らは出版者ウォーンをひかえた彩色木版の名手E.エバンズの協力がなかったならば育ちえなかったろう。こうした人たちの後で,《ちびくろ・さんぼ》(1899)を作ったバンナーマンHelen Bannerman(1863‐1946),《ピーターラビットのおはなし》(1902)を出したB.ポッターが世紀の変りめに活躍,つづいて,世紀末芸術の影響下に,やや高踏的なぜいたくさをもったA.ラッカムとE.デュラック,K.ニールセンが現れる。それ以後は,子どもと遊ぶようなブルークLeslie Brooke(1862‐1940)をとおって,近代的な木版家のニコルソンWilliam Nicholson(1872‐1949)を大きな星として,しょうしゃなペン画水彩のアーディゾーニEdward Ardizzoneやクレヨンをうまく使うヘールKathleen Haleたちの時代に入った。…
…児童向けの物語を創作し,自分が描く絵をつけて発表,子どものみならず大人にも愛された。多くのペットを飼い,それを主人公にした作品が有名だが,最も長い生命をもつ作品は,ウサギを主人公とした《ピーターラビットのおはなし》(1900年私家版として発表,一般公刊は1902年),雄の子猫の《トム・キトンの物語》(1907)などである。【小池 滋】。…
※「ピーターラビットのおはなし」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...