日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポッター」の意味・わかりやすい解説 ポッターぽったーPaulus Potter(1625―1654) オランダの画家、版画家。エンクハイゼンで洗礼式を受け、アムステルダムに埋葬された。父親Pieter P.(1597ころ―1652)について絵画を学ぶ。動物描写を得意とし、とくに動物を画面効果の中心に据えた、おもに小形式の明るく写実的な風景画を描いた。1646年デルフトの画家組合に登録されたが、顧客であったアムステルダム市長に招かれて主としてアムステルダムで制作した。代表作には『若い牡牛(おうし)』(ハーグ美術館)があり、また数十点のエッチングの力作を残している。[野村太郎] ポッター『農場の牧草地の牛』 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポッター」の意味・わかりやすい解説 ポッターPotter, Paul(Paulus) [生]1625.11.20. エンクホイゼン[没]1654.1.15. アムステルダムオランダの画家,銅版画家。画家ピーター・ポッターの息子。 1646年にデルフトの画家組合に登録。 49年ハーグに移り,52年アムステルダムに移住。オランダの森や牧場を背景に自然のなかの牛馬や羊の群れを描いて,動物画家として独特の世界を開拓した。主要作品『若い牡牛』 (1647,ハーグ,マウリッツハイス美術館) ,『早朝』など。 ポッターPotter, Hellen Beatrix [生]1866.7.28. サウスケンジントン[没]1943.12.22. ランカスターシャー,ソーリーイギリスの女流童話作家,挿絵画家。児童文学を絵本の形で提供した先駆者。『ピーターラビットのおはなし』 The Tale of Peter Rabbit (1902) ,『こねこのトムのおはなし』 The Tale of Tom Kitten (11) など。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報