ファンドシエクル

精選版 日本国語大辞典 「ファンドシエクル」の意味・読み・例文・類語

ファン‐ド‐シエクル

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] fin de siècle ) =せいきまつ(世紀末)
    1. [初出の実例]「ゼッセント侯は精神に於ては此世紀の痼疾なる懐疑に苦められ、身体に於ては過敏の神経に刺戟せられたる、所謂澆季(ファン、ド、シエクル)の人なり」(出典:幽趣微韻(1897)〈上田敏〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のファンドシエクルの言及

【世紀末】より

…用語としては古くよりあったが,1886年にパリで上演された風俗喜劇《ファン・ド・シエクル(世紀末)》の大当りがきっかけとなって広く口にされるようになり,以後,19世紀末ヨーロッパの時代思潮にみられるさまざまな特徴を総称して用いられる語。一般に時代の転換期に特有の文化的形態や現象,とりわけ終末の兆候なり意識なりを指していわれ,デカダンスやスノビズム,退廃趣味や懐疑主義などと同じ意味合いで用いられるが,概念や用法において必ずしも一致しない。…

※「ファンドシエクル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む