フィリシタ(その他表記)Firishtah, Qāsim Hindū Shāh

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィリシタ」の意味・わかりやすい解説

フィリシタ
Firishtah, Qāsim Hindū Shāh

[生]1570頃
[没]1620頃
インドの宮廷史家。デカンのムスリム諸王朝に仕えた。彼の名を高めたのは,ムスリム諸王朝の歴史を概観した有名な書『フィリシタの歴史』 Tārīkh-i Firishtah (別名『イブラヒームのバラ園』 Gulistan-i Ibrāhīmī) による。この書には,ガズニー朝から始り,ゴール朝デリー・サルタナット,デカンのムスリム諸王朝,ムガル帝国その他のインドにおけるムスリム支配の歴史が描かれており,この時代の貴重な史料である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 デリー

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む