デカン(読み)でかんでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「デカン」の意味・わかりやすい解説

デカン(データノート)
でかんでーたのーと

デカン
n-デカン
CH3(CH2)8CH3
分子式C10H22
分子量142.3
融点-29.661℃
沸点174.123℃
比重0.73014(測定温度20℃)
屈折率(n)1.41203
爆発範囲0.8~5.4重量%

デカン
でかん
decane

アルカンに属する炭素10個からなる鎖式飽和炭化水素総称で、直鎖状のデカン(n-デカン)とその異性体をさす。狭義では、n-デカンCH3(CH2)8CH3だけをデカンとよぶ。n-デカンは石油中に存在し、タールの150~180℃留分にも含まれる。無色液体で、溶剤などとして用いられる。

[佐藤武雄・廣田 穰]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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