デジタル大辞泉 「フィルムコミッション」の意味・読み・例文・類語 フィルム‐コミッション(film commission) 映画やテレビドラマなどの映像制作者と、ロケーションの行われる地域や施設を仲介し、撮影が円滑に進むよう便宜を図る団体。FC。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
知恵蔵 「フィルムコミッション」の解説 フィルム・コミッション 映画やテレビドラマ、CFなどのロケーション撮影を誘致し、屋外撮影がスムーズに行われるように支援する非営利組織。最初のFCは、1940年代に米国で生まれた。日本にはこの種の組織が長い間存在せず、劣悪なロケ環境が続いた。そこで2000年に民間の手でフィルム・コミッション設立研究会が発足。FCは、撮影隊がロケ地を潤す直接的な経済効果のほか、オードリー・ヘプバーン主演の「ローマの休日」が今もローマ観光を推進しているように、ロケにより当該地域に観光客を誘致するという間接的・長期的な経済効果をももたらす。さらに、地域文化の創造や向上にも貢献。こうした理由から、FC設立の機運が各地に広まった。FCの基本要件は、(1)中立的な公共機関で、手数料を受け取らず、資金提供もしない、(2)撮影場所の紹介や、道路や火気使用の許可の手続き代行、エキストラ集めなど、当該地域での撮影の便宜を一括して図る、(3)作品の内容を選ばず、チェックもせず、拒否もせず、の3点。全国フィルム・コミッション連絡協議会が組織されていて、98団体(07年10月現在)が加盟している。世界的規模のFC団体としては、国際フィルムコミッショナーズ協会(AFCI)があり、世界41カ国・地域の307団体が加盟。日本からも、「東京ロケーションボックス」など12のFCが参加。 (宮本治雄 映画ライター / 2008年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by