ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フェリト・パシャ」の意味・わかりやすい解説
フェリト・パシャ
Ferit Paşa, Damat
[没]1923
オスマン帝国末期の大宰相。外交官としてヨーロッパ各地に勤務。アブドゥル・メジト1世の娘と結婚してスルタンの女婿 (ダマト) となる。 1888年国家裁判所所長。第1次世界大戦後,3回大宰相になり,オスマン帝国の存続をはかり,セーブル条約を締結したが,ケマル・アタチュルクらの祖国解放軍が,1922年にスルタン制を廃止すると最後のスルタン,メフメット6世とともにマルタ島に亡命した。
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