フェンピー(読み)ふぇんぴー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フェンピー」の意味・わかりやすい解説

フェンピー
ふぇんぴー / 粉皮

中国料理に用いられる食品で、リョクトウ(緑豆)の粉を原料としてつくられた薄皮状のもの。中国のリョクトウは日本のアズキ大の豆であるが、アズキに比較してタンパク質、カロチン、とくにビタミンB2が多く、優れた食品である。粉皮は半透明円形の薄い煎餅(せんべい)状のもので、中国では生(なま)のまま売っているが、日本ではよく乾燥したものが市販されている。家庭で粉皮をつくるには、緑豆粉1に水2を加えてよく混ぜ合わせ、底の平らなアルミ皿を沸騰する湯に浮かべ、そこへ水溶き緑豆粉を2ミリメートル厚さに流し入れると半透明に固まるので、これを繰り返してつくるとよい。生の粉皮は野菜とともに炒(いた)めたり(炒粉皮(チャオフェンピー))、あるいはハクサイキュウリなどと和(あ)える(拌菜(パンツァイ)、拌粉皮黄瓜(パンフェンピーホワンコワ))。乾燥したものは、温湯につけて柔らかくして用いたり、乾燥のままを軽く油で揚げて前菜(チエンツァイ)にも用いる。

[野村万千代]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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