フォウキエラ(読み)ふぉうきえら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォウキエラ」の意味・わかりやすい解説

フォウキエラ
ふぉうきえら
[学] Fouquiera

フォウキエラ科Fouquieraceaeの1属名。同科のものではよく知られるものにイドリア属Idriaがある。イドリア属は観峰玉(かんぽうぎょく)I. columnaris Kellog.1種のみからなる。メキシコカリフォルニア半島に自生する。幹は単一で、20メートル以上にもなり、林立してみごとな景観をつくる。フォウキエラ属ではスプレンデンスF. splendens Englem.がよく知られる。メキシコからアメリカ南西部原産。基部から細長い枝を多数分岐させ、放射状の樹形をつくる。高さ2~3メートル。花は頂生で、赤色の小花が房咲きとなる。葉は長円形で小さい。原産地では生け垣に用いられる。

[長田清一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android