フォッケ=ウルフFw190(読み)フォッケ=ウルフエフダブリュいちきゅうれい(英語表記)Focke-wulf Fw 190

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

フォッケ=ウルフFw190
フォッケ=ウルフエフダブリュいちきゅうれい
Focke-wulf Fw 190

第2次世界大戦後期のドイツ空軍主力戦闘機。当時としては抜群の加速性をもち,運動性や操縦性にも優れていた。 1941年に就役するや,イギリス空軍の主力戦闘機スーパーマリーン・スピットファイア多数を相手に圧倒的な勝利を収めたことで知られる。空冷,液冷のさまざまなエンジンを使って多数の派生型がつくられ,基本となる昼間戦闘機のほか夜間戦闘機,全天候戦闘機,高々度戦闘機,戦闘爆撃機,地上攻撃機,急降下爆撃機,偵察機雷撃機,練習機などとして使われた。このうち高々度戦闘機は戦争末期に生産が始まったものだが,高度1万 2000mで時速 760kmという,レシプロエンジン機としては最高級の性能を有する。エンジンが BMW801D2 (1800馬力) 1,乗員1,全長 8.84m,全幅 10.5m,総重量 4130kg,最大速度時速 653km,上昇限度1万 1410m,航続距離 1300km。武装は 20mm機関砲4,13mm機関銃2,爆弾搭載量 250kg。

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