フォンクレーマー(その他表記)Alfred von Kremer

改訂新版 世界大百科事典 「フォンクレーマー」の意味・わかりやすい解説

フォン・クレーマー
Alfred von Kremer
生没年:1828-89

オーストリアの東洋学者,文化史家。東方旅行によってアラビア語などの写本を入手し,ワーキディーの《征服の書》原典刊行(1856)。次いでイスラム精神文化を概観した《イスラムの主要思想の歴史》(1868),《オリエント文化史》2巻(1875-77)を公刊したが,これらはイスラムの全体像を把握する試みであった。ほかイブン・ハルドゥーンについての著作(1879)などがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 矢島

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む