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フォーサイト・サガ(その他表記)The Forsyte Saga

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォーサイト・サガ」の意味・わかりやすい解説

フォーサイト・サガ
The Forsyte Saga

イギリスの小説家 J.ゴールズワージーの連作小説。3部作『資産家』 The Man of Property (1906) ,『裁判沙汰』 In Chancery (20) ,『貸家』 To Let (21) に幕間の2短編『フォーサイト小春日和』 The Indian Summer of a Forsyte (17) ,『目ざめ』 The Awakening (20) を加えて,一括して『フォーサイト・サガ』の題名で 1922年に出版された。さらに3長編,2短編を集成した『現代喜劇』A Modern Comedy (29) が加わって,『フォーサイト年代記』 The Forsyte Chroniclesと総称される大規模な大河小説を形成する。典型的なブルジョア階級の一家を中心に,ビクトリア朝後期から第1次世界大戦前後にいたる時代の社会史を描き上げたもの。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のフォーサイト・サガの言及

【フォーサイト家の記録】より

…イギリスの作家J.ゴールズワージーのフォーサイト家を扱った小説の総称。《フォーサイト・サガ》(1922),《近代喜劇》(1929),《フォーサイト家の変貌》(1930)の3部からなる。ビクトリア朝末期から第1次大戦を経て,イギリス資本主義の危機であった1926年のゼネストの時期に至るイギリス・ブルジョア階級の一大年代記であり,その基調はたしかに因襲的なビクトリア朝の物質主義に対する批判と自由な精神の強調であるが,第2部以下ではいくぶん保守的な傾向が強まっている。…

※「フォーサイト・サガ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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