フュゴイド運動(読み)フュゴイドうんどう(その他表記)phugoid motion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フュゴイド運動」の意味・わかりやすい解説

フュゴイド運動
フュゴイドうんどう
phugoid motion

飛行機動揺の一形態。 20世紀初頭にイギリスのフレデリック・ランチェスターによって解明された。釣り合い状態で飛んでいる飛行機が突風などの外乱を受けた際に対称面内で起こる縦の動揺をさす。このフュゴイド運動は飛行高度および速度が,数十秒ないし百数十秒のゆっくりした長周期変動を繰り返すもので,一般に高性能の飛行機ほど減衰が悪いが,繰縦操作によって修正が可能である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android