動揺(読み)どうよう

精選版 日本国語大辞典「動揺」の解説

どう‐よう ‥エウ【動揺】

〘名〙
① うごきゆれること。物体がゆれうごくこと。ぐらぐらすること。
※類従本霊異記(810‐824)上「焉に揺を為は」
※光悦本謡曲・田村(1428頃)「山河をうごかす鬼神の声、天にひびき地にみちて万木せいざん動揺せり」 〔班婕妤‐怨歌行〕
② 精神面で不安定な状態となること。決心などがぐらつくこと。心や気持がゆれうごくこと。不安。心配。〔日誌字解(1869)〕
※田舎教師(1909)〈田山花袋〉一五「清三の心もそれにつれて動揺せざるを得なかった」
③ 乱れさわぐこと。騒動。騒擾(そうじょう)
※史記抄(1477)九「大宛を伐とて国が動揺するほどにぞ」 〔戦国策‐趙策・武霊王〕

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デジタル大辞泉「動揺」の解説

どう‐よう〔‐エウ〕【動揺】

[名](スル)
ゆれ動くこと。「強風で船体が動揺する」
心や気持ちがゆれ動くこと。平静を失うこと。「事故の知らせに動揺する」
社会などが秩序を失い乱れること。「政界が動揺する」
[類語](1震動振動激動震撼/(2不安考え事思案物思い心配気疲れ気苦労心痛心労懸念恐れ憂慮取り越し苦労杞憂悲観恐れる危惧きぐ危懼きく疑懼ぎく胸騒ぎ気がかり心がかり不安心心細い心許こころもとない憂い気遣いわずら怖い危なっかしいおぼつかない頼り無いおののく心騒ぎ煩慮憂惧ゆうぐ憂懼ゆうく憂い事気遣わしい痛心鬼胎ひやひやはらはらどきどきおどおどあぶなあぶな恐る恐るこわごわおっかなびっくりおじおじおずおずびくびくこわがる臆するおびえるびくつくおじるおじける恐怖恐れをなす悪びれる案ずる気が気でないそぞろ足が地につかない気が揉める居ても立ってもいられない矢も楯もたまらない居たたまれない生きた心地もしない気になる気に病む波立つぐらつくたゆたう乱れる動ずる浮き足立つ揺さぶる揺るがすぐらぐら悩乱惑乱

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普及版 字通「動揺」の解説

【動揺】どうよう(えう)

ゆらぐ。ゆれる。唐・杜甫〔閣夜〕 五鼓角、聲悲壯 三峽の星河、影動搖す

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