フランドル海進(読み)フランドルかいしん

最新 地学事典 「フランドル海進」の解説

フランドルかいしん
フランドル海進

Flandrian transgression

ベルギーのフランドル地方を模式地とするフランドル層を堆積させた海進。年代的には最終氷期末期から完新世中期。古いほうからオステンデ(Ostendetr.),カレー(Calais tr.),ダンケルクの3海進に細分することもある。最盛期はバルト海地域のリットリナ海進(7,000~4,000年前)に対比。この海進に相当するものは地中海沿岸をはじめ世界各地に広く認められる。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 孝悌 成瀬 那須

世界大百科事典(旧版)内のフランドル海進の言及

【海進】より

…世界的規模での氷床の溶融は海水量の増大による海水準の上昇をもたらし,それにともなって汎世界的な後氷期の海進が生じた。この海進は,西ヨーロッパではフランドル海進,日本では縄文海進として知られているもので,海水準の上昇は約100mに達した。日本の沖積平野の大部分は,この時期の海進によって内湾や浅海となった場所が,その後,河川の埋積作用や海水準の多少の低下などによって陸化して生じたものである。…

【縄文海進】より

…その深度20~30m付近には上・下部層を境する不整合がみられ,下部は晩氷期(約2万~1万年前),上部は後氷期(約1万年前以降)の海進によるもので,この後者が縄文海進にあたっている。有楽町海進は,北フランスのフランドル海成層を模式地とするフランドル海進Flandrian transgressionに相当するといわれる。そこでも後氷期の気候最適期には現海面上3~4mの最高頂面をもち,海進の汎世界性を示している。…

※「フランドル海進」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む