ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フラーテス4世」の意味・わかりやすい解説
フラーテス4世
フラーテスよんせい
Phraates IV
[没]前32頃
古代イラン,アルサケス朝パルティア帝国の王 (在位前 38頃~32頃) 。オロデス2世の子。父を殺して即位。前 36年,M.アントニウスの率いるローマ軍が侵入したが,これを撃退。その後チリダテス2世によって王位を追われ,スキタイに亡命したが,前 30年頃復位し,アウグスツスとの間に和平を結んだ。しかし,アウグスツスによって贈られた女奴隷ムーサに毒殺され,ムーサとの間にできた子フラータケス (フラーテス5世) が跡を継いだ。
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