フレネルの積分(読み)フレネルのせきぶん(その他表記)Fresnel's integral

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フレネルの積分」の意味・わかりやすい解説

フレネルの積分
フレネルのせきぶん
Fresnel's integral

A.J.フレネルが,フレネル帯の考えで回折現象を説明したときに使った積分。図のようなコルニュの螺線上の1点は,曲線上の長さ v とその点の接線x 軸とのなす角 との間に,関係があり,これを直角座標に変換するには次の積分を行えばよい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のフレネルの積分の言及

【コルニュ】より

…紫外部の線スペクトルの精密測定や,太陽のスペクトル表の作成,またゼーマン効果の研究など,スペクトル解析に多くの寄与を残した。光の回折現象に関する研究は,A.J.フレネルが回折現象を論ずる際に扱った二つの積分(フレネルの積分という)の関係をグラフに表したコルニュの渦巻によって知られている。【川合 葉子】。…

※「フレネルの積分」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android