ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フレネル帯」の意味・わかりやすい解説 フレネル帯フレネルたいFresnel zone 光の回折現象。特に小さな円形孔による回折を扱うのに,A.J.フレネルは光の波面を輪帯に分けて説明したので,その輪帯をフレネル帯という。点光源 O から出た球面波の波面を円形孔の位置 M ( OM=a ) に考え,回折を見る点 P を中心とし,半径が b+λ/2,b+λ,b+3λ/2,… であるような多くの球面との交線でつくられる多くの小さな輪帯を考えると,その各帯から P 点に集る光は互いに打消し合うことになり,回折現象が説明される。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のフレネル帯の言及 【フレネルゾーン】より …フレネル帯ともいう。光源(電波源)Tから出た波長λの球面波の一つの波面を別の点Rを中心とし,半径がλ/2ずつ異なる多数の球面で切って分けた環状帯をいう。… ※「フレネル帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by