最新 地学事典 「フレークテクトニクス」の解説
フレークテクトニクス
flake tectonics
大陸と大陸の衝突帯において,一方の大陸がウェッジ状に他方の大陸に食い込むことによって,食い込まれた大陸の表層部に大規模なシート状の地質体(フレーク)が形成されるとして,Oxburgh(1972)が東アルプスのボヘミア地塊を通る断面で提唱した考え方。アルプスの地質構造の形成機構についてK.J.Hsü(1979)が述べたcrustal wedgesの運動やPrice(1986)がカナディアンロッキーでtectonic wedgingやdelaminationと呼んだのもこれに相当。地震学的観測・解析に基づく地殻深部の構造解析によってその実体が明らかになりつつある。
執筆者:波田 重煕
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

