カナディアンロッキー(その他表記)Canadian Rockies

デジタル大辞泉 「カナディアンロッキー」の意味・読み・例文・類語

カナディアン‐ロッキー(Canadian Rocky)

北アメリカ大陸西部を、アラスカからカナダを経てニューメキシコ州まで南北に走るロッキー山脈のカナダ部分。3000メートル級の高峰が連なり、氷食地形が発達。1984年と1990年に、合計四つの国立公園バンフジャスパーヨーホークートニー)、および三つの州立公園(ロブソン山ハンバーアシニボイン山)が「カナディアンロッキー山脈自然公園群」の名で世界遺産(自然遺産)に登録された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カナディアンロッキー」の意味・わかりやすい解説

カナディアンロッキー
Canadian Rockies

カナダブリティシュコロンビア州からユーコン准州まで南北に延びる山脈。北アメリカ大陸の西縁をなすロッキー山系(→ロッキー山脈)のカナダ領への延長部分をさす。全長約 1500km,幅 40~80km。ロブソン山(3954m)が最高で,3000m以上の高山が多い。主として古生代中生代堆積岩で構成され,一度準平原化したものが白亜紀後期から古第三紀の曲隆,断層運動などにより上昇したもので,大規模な地溝が山脈と並行して何列かみられる。これらはフレーザー川,コロンビア川の流路となり,交通路として重要なものもある。氷河が発達し,バンフ国立公園ジャスパー国立公園コロンビア氷原などに美しい山岳氷河とカール地形が残る。北部では幅がせばまり,標高も低くなる。イエローヘッド峠(1131m),トランスカナダハイウェーの通るキッキングホース峠(1627m),クローズネスト峠(1356m)などの峠で幹線道路,鉄道が横断する。

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世界遺産情報 「カナディアンロッキー」の解説

カナディアンロッキー

カナダからアメリカを南下しているロッキー山脈の、カナダ領内にあるカナディアンロッキー。バンフ国立公園、ジャスパー国立公園、ヨーホー国立公園クートニー国立公園、グレイシャー国立公園など、美しい自然の宝庫が続いています。白雪を抱く連峰と大氷河、清澄なたたずまいの氷河湖、そして常緑樹に覆われた深い緑の森と凄烈な流れの大小の川。神秘の大自然が厳然と存在しています。そしてそこには野生動物が数多く生息し、人間と自然とが上手に共生をしています。1984年に世界遺産の自然遺産として登録されました。

出典 KNT近畿日本ツーリスト(株)世界遺産情報について 情報

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