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実体 ジッタイ

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デジタル大辞泉の解説

じっ‐たい【実体】

そのものの本当の姿。実質。正体。「実体のない想像上の人物」
《〈ギリシャ〉ūsia/〈ラテン〉substantia/〈英〉substance》多様に変化してゆくものの根底にある持続的、自己同一的なもの。アリストテレスでは具体的個物、デカルトではそれ自身によって存在し、その存在のために他のなにものも必要としないもの、カントでは現象を認識するための範疇(はんちゅう)にすぎないとされた。→属性

じっ‐てい【実体】

[名・形動]まじめで正直なこと。また、そのさま。実直。
「見たところ―な感心な青年(わかもの)であった」〈独歩・正直者〉

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ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

実体

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大辞林 第三版の解説

じったい【実体】

ものごとの奥にひそむ真のすがた。本体。実質。正体。 「 -のない幽霊会社」
〘哲〙 〔ラテン substantia; ギリシャ ousia〕 変化しやすい多様なものの根底にある持続的・自己同一的なもの。アリストテレスでは具体的個物(主語となって述語とならないもの)が、またデカルトではそれ自身で存在し他物を必要としないものが実体とされた。 ↔ 属性 〔「哲学字彙」(1881年)に英語 substance の訳語として載る。その後哲学用語として定着〕 → 実態(補説欄)

じってい【実体】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
まじめで正直な・こと(さま)。実直。実貞。 「何十年来-に挊かせいだ夫婦/いさなとり 露伴

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

実体
じったい
ousia; substantia

アリストテレスは実体を主語となって述語とならぬものと定義し,個体を本来的な第一実体,それぞれの個体の属する種や類を第二実体とし,実体の特性として単一でありながら相反する多くの性質を受入れうることをあげた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

実体
じったい
substance 英語 フランス語
Substanzドイツ語

哲学の用語で、すべての存在の基本に、これを支えるものとして考えられる基本存在のこと。そのギリシア原語ウーシアーsiは「在(あ)る」を意味する動詞エイナイeinaiから派生した語で、「まさに在るもの(真実在)」を意味する。プラトンでは、転変する可視世界の根拠にある恒常・同一の不可視のイデアがウーシアーと考えられる。しかし、アリストテレスでは、「在る」のもつもろもろの意味の種別であるカテゴリーの第一がウーシアーである。
 ウーシアーは他のものから離れてそれだけでも在りうる自存存在であるが、他のカテゴリーはウーシアーに基づいて在る依存存在である。たとえば、性質、大きさ、状況はそれぞれ「何か在るもの」の性質、大きさなどとして、初めて在る。これに対し、性質や大きさが帰属している当のそのもの自身、たとえば、「この在る人」はウーシアーである。それゆえ、ウーシアー(実体)は、種々の述語がそれについて述べられている第一の主語、種々の属性がそれに帰属する「基体(ヒポケイメノンhypokeimenon)」でもある。こうして、アリストテレスでは、ウーシアーは日常言語において「それが……」といわれる主語的なものを構成する存在そのものであり、感覚や現象から遠いものではなく、感覚や現象を構成する基本の自存存在である。
 その後、ラテン語では、ウーシアーにあたるエセンティアessentiaの語は「本質」を意味するものとなりヒポケイメノンにあたるスブスタンティアsubstantiaまたはスブストラトゥムsubstratumの語がウーシアーの訳語として用いられた。そこから、これを受け継いだ近代哲学では、ウーシアー(英語ではsubstance)の概念はやや錯雑な諸義を内含するものとなった。日本語の「実体」はsubstanceの訳語である。近代哲学における実体の問題は、近代経験科学の成立によってアリストテレスのカテゴリー論の正否が問われたときに生じたものであり、その存在論的、認識論的な意義づけは、合理論においても経験論においても重要な課題となる。[加藤信朗]

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