ふわと(読み)フワト

デジタル大辞泉 「ふわと」の意味・読み・例文・類語

ふわ‐と〔ふは‐〕

[副]
軽くて柔らかいさま。また、軽く浮くさま。ふわりと。
「(鳥ヲ)押さゆれば―立ち」〈浄・振袖始
身のこなしが軽いさま。ひらりと。
「懸けくら置いて―乗り」〈浄・百人上﨟〉
軽はずみなさま。うかと。
「ほめらるるは嬉しいものぢゃ。そこでそれがしが―乗って」〈続狂言記鱸庖丁

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ふわと」の意味・読み・例文・類語

ふわ‐と ふは‥

〘副〙
① 軽くて柔らかいさまを表わす語。
※幸若・夜討曾我(室町末‐近世初)「ひたたれぬいでふはと捨」
② 身のこなしがひらりと軽く柔軟なさまを表わす語。ひらりと。
※舞正語磨(1658)中「脇のつぶりにかかるほどに立よりて、ふはととどし、はづませたる位にいたせり
③ よく考えずうっかりと行動するさまを表わす語。軽はずみに。
※狂言記・鱸庖丁(1700)「ほめらるるはうれしい物じゃ。そこで某がふハと乗って」

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