フーアン石(読み)フーアンせき

最新 地学事典 「フーアン石」の解説

フーアンせき
フーアン石

huangite

化学組成Ca0.5 Al3(SO42OH6鉱物。三方晶系,空間群,構造タイプ─2c, 格子定数a0.6983nm, c3.3517,単位格子中3分子含む。超微細葉片状(明ばん石,ソーダ明ばん石などと累帯構造)。ガラス〜真珠光沢。劈開不明。硬度3〜4。計算密度2.80ɡ・cm3。白〜淡黄色,条痕白色。一軸性正,伸長性負,屈折率未測定。明ばん石上族のうち,明ばん石族に属する。構造タイプが─2cで,Na>Ca0.5は南石(minamiite)とされていたが,明ばん石上族の定義によって,南石はソーダ明ばん石のポリタイプ扱いとなった。しかし,もともと南石は群馬県奥万座の温泉変質地帯で産出するCaの卓越する2cタイプの明ばん石の認識があったが,湿式分析のデータ(多量のソーダ明ばん石と電子顕微鏡サイズの累帯構造をしているので分離は不可能)があだになり,Na卓越種となって承認。フーアン石は本来の南石である。熱水変質帯(明ばん石帯)に産し,チリ・コキンボ地域が原産地とされる。名称は中国の鉱物学者,Yunhui Huangにちなむ。参考文献S. Matsubara et al.(1998) Min. J., Vol.20:1

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参照項目:明礬石上族

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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