最新 地学事典 「明礬石上族」の解説
みょうばんせきじょうぞく
明礬石上族
alunite supergroup
一般化学組成がDG3(TX4)2X’6で表される鉱物の上族で,主に硫酸塩,リン酸塩,ヒ酸塩,それらの中間物の鉱物が含まれる。D席には主に1価,2価,まれに3価,4価のカチオンあるいは空席が,G席には主に3価,まれに2価のカチオンが,T席には主に6価と5価のカチオン,まれにSi4+が,X・X’席には主にO,(OH),まれにF,可能性としてH2Oが入る。この上族は,明ばん石族(硫酸塩),ビューダン石族(ヒ酸塩あるいはリン酸塩と硫酸塩の中間物),鉛ゴム石族(リン酸塩),デュッサール石族(ヒ酸塩)に細分。明ばん石族には,通常のc軸長(−1c)の2倍をとる−2c型の構造タイプもある。かつて南石とよばれた日本の新鉱物は,natroalunite−2cというポリタイプ扱いとされる。参考文献:Bayliss et al.(2010) Min. Mag., 74:919
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

