山川 世界史小辞典 改訂新版 「ブラジルの独立」の解説
ブラジルの独立(ブラジルのどくりつ)
ブラジルの独立は,帝政への移行過程をへて実現した。1807年11月,イギリスに同調するポルトガルにナポレオン軍が侵入したとき,ポルトガル王室は,イギリスの助言と援助のもとにブラジルに移って,リオ・デ・ジャネイロをポルトガル・ブラジル帝国の首都と定めた。ナポレオン没落後,皇帝ジョアン6世は本国に帰還し,ブラジルには摂政として皇太子ドン・ペドロを残したが,ブラジルを再び植民地の地位に格下げしようとする本国議会にクリオーリョたちは反発し,ペドロが22年9月7日独立宣言を発し,ブラジル皇帝ペドロ1世として即位した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報