化学辞典 第2版 「ブレンステッドの触媒式」の解説
ブレンステッドの触媒式
ブレンステッドノショクバイシキ
Brφnsted's catalysis law
酸塩基触媒作用の速度定数と酸あるいは塩基の解離定数との関係を示す式で,1928年,J.N. Brφnsted(ブレンステッド)によって見いだされた.速度定数をk,解離定数をKとすると,酸については,
ka = GaKaα
塩基については,
kb = GbKbβ
の関係が成立する.Ga,Gb および指数αおよびβは,反応系および反応温度によって決まる定数である.多塩基酸あるいは多酸塩基のあずかる反応ではこの関係は一般化され,
の形をとる.ここで,pは酸分子中にあって解離しうる同等なプロトン数,qは塩基分子中の同等なプロトン受容部分の数である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報