解離定数(読み)カイリテイスウ

化学辞典 第2版の解説

解離定数
カイリテイスウ
dissociation constant

解離平衡の平衡定数.一般の平衡定数と同じ性質もち,その値は温度によってのみ変化する.

AB A + B

の解離では解離定数は,

で表され,AB,A,あるいはBの濃度に無関係である.気相での解離において解離度が全圧によって変わる場合があるが,解離定数そのものは変化しない.電解質溶液での解離では,上式の濃度cのかわりに,活量aあるいは活量係数yを用いて,

が正しい解離定数である.電解質溶液の場合は電離定数ともいう.

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デジタル大辞泉の解説

かいり‐ていすう【解離定数】

解離反応において、温度が一定のときの反応物質の濃度と生成物質の濃度との一定の。それが電離反応の場合は電離定数という。

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栄養・生化学辞典の解説

解離定数

 分子Aが解離する場合,次の平衡が成立する.A&rlarrows;a1a2+…aiとするとAaiの濃度の間には[a1][a2]…[ai]/[A]=kという関係が成立する.kが解離定数.

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世界大百科事典内の解離定数の言及

【解離】より

…これは,イオンが水和によって安定化するためである。解離反応に対する平衡定数を解離定数といい,電離の場合にはとくに電離定数という。たとえば酢酸の電離は CH3COOH⇄CH3COO+Hで表され,その電離定数はで与えられる。…

【電離説】より

… NaCl⇄Na+Cl CH3COOH⇄H+CH3COOこれらのイオン解離の現象が〈質量作用の法則〉に従うものとすると,2個のイオンに解離する電解質の解離平衡の条件が次式で与えられる。 α2c/(1-α)=Kここで,cは電解質の濃度(解離したものと未解離のものとの和),αはイオンに解離した割合を示す電離度,Kは電離定数(または解離定数)とよばれる平衡定数で,近似的には濃度には無関係な定数である。酢酸のような弱電解質の場合には以上の関係がよく成立するが,塩化ナトリウムのような強電解質では,上式による電離定数の値が一定にならず,質量作用の法則からのずれが著しい。…

※「解離定数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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