プルソ塩(読み)プルソエン

化学辞典 第2版 「プルソ塩」の解説

プルソ塩
プルソエン
prusso salt

ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸錯体M4[Fe (CN)6]のCNの一つを,ほかの配位子で置換したものをいう.ニトロプルシドナトリウムを出発物質として,Na3[Fe(CN)5NH3]・4.5H2O,Na3[Fe(CN)5(H2O)]・0.5H2O,Na4[Fe(CN)5(ONO)]などの置換体が合成される.また,NH3置換体からNa3[Fe(CN)5(py)](pyはピリジン)が合成され,プルソ塩から,o-,m-,p-アニリン置換体の配位した錯体ができる.臭素で酸化するとプルシ塩となる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む