プルソ塩(読み)プルソエン

化学辞典 第2版 「プルソ塩」の解説

プルソ塩
プルソエン
prusso salt

ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸錯体M4[Fe (CN)6]のCNの一つを,ほかの配位子で置換したものをいう.ニトロプルシドナトリウムを出発物質として,Na3[Fe(CN)5NH3]・4.5H2O,Na3[Fe(CN)5(H2O)]・0.5H2O,Na4[Fe(CN)5(ONO)]などの置換体が合成される.また,NH3置換体からNa3[Fe(CN)5(py)](pyはピリジン)が合成され,プルソ塩から,o-,m-,p-アニリン置換体の配位した錯体ができる.臭素で酸化するとプルシ塩となる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む