知恵蔵 「プレカット構法」の解説 プレカット構法 日本の在来の木造軸組構法では、柱や梁といった軸組部材同士を、特殊な形状に加工された木材端部同士の接合という形で継ぐのが一般的。ほぞつぎや鎌継(かまつぎ)、蟻継(ありつぎ)などを始め、様々な形状の継手仕口(つぎてしくち)という加工が伝統として継承され、今日の木造軸組構法に用いられている。従来、こうした軸組部材端部の加工は大工技能の一部として手加工に委ねられてきたが、近年その自動機械化(プレカット化)が急速に進行している。このように、端部の機械加工された木造軸組部材を用いることを、プレカット構法と呼ぶ。 (松村秀一 東京大学教授 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by