プレニル二リン酸(読み)プレニルニリンサン

化学辞典 第2版 「プレニル二リン酸」の解説

プレニル二リン酸
プレニルニリンサン
prenyl diphosphate

2-isopentenyl diphosphate.C5H12O7P2(246.09).植物体内で,アセチルCoA縮合などにより,メバロン酸を経て生成する3-イソペンテニル二リン酸が,異性化すると生じる.活性イソプレン単位の前駆物質で,ジメチルアリル二リン酸と縮合してゲラニル二リン酸,ファルネシル二リン酸など二リン酸エステルの状態で反応が進行し,二リン酸基がはずれ,それぞれのテルペンに代謝される.ゴムステロイドなど長いポリエン鎖の生合成中間体である.トリアンモニウム塩は融点107~109 ℃.[CAS 358-71-4]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 紫貝

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android