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縮合 しゅくごう condensation

翻訳|condensation

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

縮合
しゅくごう
condensation

2つの分子から水,アンモニアアルコールなどの簡単な分子の脱離を伴って,新しく共有結合を生成する反応。2個以上の分子間での縮合を分子間縮合,同一分子内での縮合を分子内縮合という。また,縮合を繰返して高分子化合物をつくる反応を重縮合という。

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デジタル大辞泉の解説

しゅく‐ごう〔‐ガフ〕【縮合】

同種または異種の2分子から、水・アルコールなどのような簡単な分子を分離して新たな化合物をつくる反応。

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百科事典マイペディアの解説

縮合【しゅくごう】

同種または異種の2個以上の化合物から水などの簡単な分子がとれて別の化合物を生じる反応。カルボン酸とアルコールからエステルのできる反応はその一例。 CH3COOH+C2H5OH→  CH3COOC2H5+H2O縮合によって高分子化合物の生成する反応は縮重合または縮合重合といい,合成繊維工業などではきわめて重要。
→関連項目脱水多硫化ゴム

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岩石学辞典の解説

縮合

凝固(condensation)と義.縮合(condensation)とは二種以上の分子または同一分子内の二つ以上の部分が新しい部分を作る反応をいうが,相図ではほとんど使用されない[長倉ほか : 1998].

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栄養・生化学辞典の解説

縮合

 →縮合反応

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅくごう【縮合 condensation】

2個以上の有機化合物分子が,水,アルコールなどの簡単な分子の脱離を伴って,共有結合を形成すること。このとき得られる生成物を縮合物という。有機合成反応としてきわめて重要な反応で,多くの反応が知られている。アルコールと酸からのエステルの生成(式(1)),アミンとアルデヒドからのシッフ塩基の生成(式(2)),アミンと酸塩化物からのアミドの生成(式(3))などは水が脱離する縮合反応である。 同種の分子どうしで縮合反応を起こす場合を自己縮合とよぶ。

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大辞林 第三版の解説

しゅくごう【縮合】

( 名 ) スル
二つ以上の異なるものを縮約し合併すること。 「深く之れを推究するときは亦一条疑に-せらるゝを得べし/民約論
二個またはそれ以上の分子(特に有機化合物の分子)が反応し、簡単な分子(水・アルコールなど)を脱離して安定な新しい分子をつくること。または、その反応。酢酸とエタノールから水がとれて酢酸エチルが生じる反応など。 → 重合

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

縮合
しゅくごう
condensation

有機化学反応の形式の一種。2分子またはそれ以上の有機化合物が反応して、簡単な化合物の脱離を伴いながら新しい化合物を生成する反応をいう。たとえば、酢酸とエタノールエチルアルコール)から酢酸エチルを生成するエステル化の反応は、酢酸とエタノールの両分子から簡単な化合物である水が脱離して、より大きい分子である酢酸エチルを生成するので縮合反応である(図Aの(1))。
 縮合反応ということばはかなり広く用いられていて、アルドール縮合のように、2種類の分子があわさって一つの大きな分子が生成するだけで、簡単な分子がとれないという例外的な縮合反応もある(図Aの(2))。縮合反応をおこす二つの官能基が同じ分子内にある場合には分子内縮合といい、分子間でおこる普通の縮合反応と区別している。たとえば、γ(ガンマ)-ブロモ吉草酸の臭素Brとカルボキシ基(カルボキシル基)-COOHとが分子内で縮合してγ-バレロラクトンを生成する反応が分子内縮合の例である(図Aの(3))。
 次に、いくつかの代表的な縮合反応の例を示す。これらの縮合反応には発見者の名前にちなんだ人名反応が多い。
(1)クライゼン反応 ナトリウムアルコラート、ナトリウムアミド、ナトリウムなどの塩基の存在下で、カルボン酸エステルが2分子縮合してβ(ベータ)-ケト酸エステルを生成する反応である。ドイツのクライゼンRainer Ludwig Claisen(1851―1930)が1887年に安息香酸エステルと酢酸エステルとの縮合により、ベンゾイル酢酸エステルを得ているのでこの名でよばれる(図Bの(1))。この反応により2分子の酢酸エチルが縮合するとアセト酢酸エチルになる。
(2)パーキン反応 芳香族アルデヒドを脂肪酸無水物とその酸のアルカリ塩の存在下で加熱して、α(アルファ),β-不飽和カルボン酸を合成する反応をいう。1867年にイギリスのパーキンが最初に、この方法により、ベンズアルデヒドと無水酢酸を酢酸ナトリウムの存在下で反応させてケイ皮酸を得た(図Bの(2))。
 パーキン反応に類似した縮合反応として、アルデヒドとアセト酢酸エステル、マロン酸CH2(COOH)2とを反応させてα,β-カルボニル化合物を得る反応がある。この反応は1890年代にクネベナゲルEmil Knoevenagel(1865―1921)が発見したのでクネベナゲル反応とよばれている。
(3)フリーデル‐クラフツ反応 1877年にフランスのフリーデルとアメリカのクラフツJames Mason Crafts(1839―1917)が発見した反応で、塩化アルミニウムなどのルイス酸触媒を用いて、芳香族化合物のアルキル化ないしはアシル化を行う反応である。
 普通はアルキル化剤としてはハロゲン化アルキル、アシル化剤としては酸ハロゲン化物または酸無水物を用いる(図Cの(3))。
(4)マンニヒ反応 この反応を最初にみいだしたのは、ドイツのトレンスBernhard Christian Gottfried Tollens(1841―1918)であるが、その後マンニヒCarl Mannich(1877―1947)が一般化した反応である。アンモニアまたは第一、第二アミン塩酸塩とホルムアルデヒドと活性水素をもつ化合物(カルボニル基の隣の飽和炭素上に水素がある化合物)の三者の縮合によりβ-ケトアミンを合成する反応である(図Cの(4))。
(5)ストレッカー反応 この反応はアミノ酸の合成法として有名であり、1850年にストレッカーAdolph Friedrich Ludwig Strecker(1822―1871)が発見した。初めに、アルデヒドまたはケトンと塩化アンモニウムとシアン化アルカリの三者からα-アミノニトリルをつくり、次にこのα-アミノニトリルを塩酸により加水分解してα-アミノ酸に変換した(図Dの(5))。
(6)スクラウプ反応とペヒマン反応 これらの反応はいずれも、二つの分子がそれぞれ二つの位置で縮合をおこして環式化合物を生成する反応で、縮合反応であると同時に環化反応である。スクラウプ反応は、チェコスロバキアのスクラウプZdenko Hans Skraup(1850―1910)が1880年に発見した反応で、アニリンとグリセリンを硫酸とニトロベンゼンの存在下で反応させてキノリンを合成する。ペヒマン反応は、ドイツのペヒマンHans von Pechmann(1850―1902)が1883年に発見したもので、レゾルシンなどのフェノールとβ-ケト酸エステルを、やはり硫酸の存在下で反応させて、クマリン置換体を得る反応である(図Dの(6))。
 ここにあげたのは、縮合反応のごく一部にすぎず、このほかにも有機合成反応として有用な縮合反応は数多く知られている。プリンス反応、マイケル反応(縮合)、ディークマン反応などその例は多い。縮合反応の定義を広くとれば、置換反応とよばれている反応も縮合反応の一種とみなせる場合が多い。縮合により高分子をつくる重縮合(ポリ縮合)も広義の縮合反応である。[廣田 穰]

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